第4回「韓国・関西経済フォーラム」開催

第4 回「韓国・関西経済フォーラム」が6 月23 日、大阪国際会議場で開催された。同フォーラムは、駐大阪韓国総領事館、近畿経済産業局、大阪韓商が主催し、「現場からみた韓国・関西の事業環境と経済交流促進方案」をテーマに、関西の在日・韓日企業関係者など約160 名が参加して開催された。本会議所及び近畿地区韓商からも役員・会員企業多数が参加した。
フォーラムでは呉榮煥駐大阪総領事が主催挨拶を行ない「韓国は最も早く経済危機から克服を遂げ現在も堅調に上昇基調にある。このフォーラムを通じて、韓日経済の一層の緊密化が進むことを願う」と述べた。続いて深野弘行近畿経済産業局長から「関西と韓国は経済や文化など緊密な関係にある。フォーラムを通じてパートナーシップが大きく深まることを望む」と挨拶、さらに金友三大阪韓商名誉会長は「フォーラムが韓国・関西の未来志向で相互利益となる関係が築かれる場となり、更にビジネスチャンスを拡げる機会になることを願う」と述べた。フォーラムでは、対韓投資した関西の日本企業の事例として「LCD製造装置の韓国生産までの歩み」と題して三星ダイヤモンド工業㈱三宅泰明社長から、また在日企業の事例として「浦項製鉄所と100 年の取引」と題して韓国中央PIPE㈱丁永喆会長(本会顧問)から、さらに韓国から関西に進出した韓国企業の事例として「日本市場でのハンコックタイヤの販売戦略」を㈱ハンコックタイヤジャパン魚龍秀代表が発題した。またジェトロ大阪本部の土屋敬三本部長とKOTRA韓国ビジネスセンターの全炳錫センター長から関西と韓国の経済・投資環境についても報告があった。
本会の顧問でもある丁永喆韓国中央PIPE㈱会長は、1969 年に初めて韓国を訪問し国家建設に邁進する祖国−韓国を目の当たりにして、自らも在日商工人として祖国建設に積極参与することを決意。その後1973 年から浦項製鉄所(現POSCO)と取引を開始して37 年間が経過、今後POSCO と100 年の取引を目指している。同氏は投資三原則として①物・素材の安定供給、②付加価値品、③金融・安定性の3 つをあげるとともに、「中小企業は付加価値の
高い製品開発を目指すべき」だと強調したほか自身の経営哲学等に関しても述べるなど多くの共感を得るものとなった。同社では今年9 月、韓国で亜鉛メッキ工場の稼働が予定されている。

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