韓国電子業界:「テンミリオンセラー」の開発に総力

韓国の電子業界が、単一製品で1000万台以上を販売する「テンミリオンセラー」開発に心血を注いでいる。電子業界で1000万台という数が持つ意味は、企業ブランドの認知度を短期間で高めると同時に、「規模の経済」を通じて生産単価を最小化できる分岐点となるからだ。

とりわけ韓国電子業界のグローバルな競争力が高まっていることから、以前に比べるとこのようなヒット商品も急速に増加している。

LG電子は昨年、「チョコレートフォン」「フィセン・エアコン」や液晶モニターを「テンミリオンセラー」とし、今年は人気の携帯電話端末「シャインフォン」と液晶テレビの累計販売を1000万台以上に引き上げるのが目標だ。フィセン・エアコンは世界一のシェアを誇るエアコンとして、今年は1600万台以上を販売する計画だ。「チョコレートフォン」と「シャインフォン」は最近、LG電子製携帯端末の競争力が急速に高まっていることから、この大きな目標も達成可能とみられている。LG電子関係者は、「発売から2年で1500万台以上売れたチョコレートフォンの名声を基盤とし、今年はシャインフォンを450万台以上販売、テンミリオンセラーとして名を連ねたい」と述べた。

サムスン電子は今年、液晶テレビの主力製品「ブロードテレビ」の累計販売台数1000万台突破が可能と予想している。ブロードテレビは2006年に最初に発売されて以来、高級な雰囲気のデザインが人気を集め、昨年の時点で500万台以上が販売された。サムスン電子の関係者は、「米国でのデジタル放送移行などに合わせ、今年の年末にはテンミリオンセラーになることを期待している」と述べた。

サムスン電子は携帯端末では、03年に発売されたいわゆる「李健煕(イ・ゴンヒ)フォン」をはじめ、「ベンツフォン」「ブルーブラックフォン」などここ5年で五つのテンミリオンセラーを生み出した。新興市場向けに差別化されたコンセプトでアプローチした「SGH‐E250」は2000万台以上販売され、業界を驚かせている。

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