有名一流ホテルが相次いで中低価ホテル事業に参入している。
ロッテホテルの張慶作(チャン・キョンジャク)社長(65)は22日、ソウル小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルで開かれた記者懇談会で、「来年ソウル麻浦(マポ)に中低価ホテルをオープンし、中低価ホテル事業を始める」と明らかにした。
一流ホテルが中低価ホテル事業に目を向けるのは、特級ホテルの投宿率が低下しているからだ。 韓国観光ホテル業協会によると、06年の特級(特1・2級)ホテル利用客は1531万人と、前年に比べて50万人ほど減った。
一流ホテルの不況の主な理由はウォン高。 ウォン高のため一流ホテルの主要利用客である日本人観光客が大きく減った。 昨年1年間に韓国を訪れた日本人観光客は223万人と、01年に比べて10万人以上減っている。
一方、中国人観光客は04年以降、毎年約20%増を記録している。 中国人観光客は中低価ホテルを好み、06年の中低価(1・2・3級)ホテル利用客は前年比40万人近く増えた。
ソウル明洞(ミョンドン)とテヘラン路で中低価ホテルのイビス・アンバサダーを運営している徐廷昊(ソ・ジョンホ)アンバサダー会長は「中国だけでなくインド・東南アジアのビジネス訪問客が増えており、首都圏の中低価ホテル市場の展望は明るいほう」と語った。