ウォーレン・バフェット氏「韓国市場の投資魅力は相変わらず」

「韓国株式市場はバブルでない。 相変わらず魅力的な市場だ」。‘オマハの賢人’ウォーレン・バフェット氏(77)の評価だ。 すでに大きく値上がりしたと考え、国内株式市場よりも海外に目を向けている韓国の投資家とは相反する見解だ。

25日、バフェット氏が運営するバークシャーハザウェイの孫会社、大邱(テグ)の大邱テックを訪問して行った記者会見で、「大きく値上がりしたが、韓国株式市場は世界の株式市場に比べてまだ低評価状態」と述べた。 バフェット氏は「4-5年前から私とバークシャーハザウェイは韓国市場に投資してきた」とし「当時、市場が‘おかしい(ridiculous)’ほど安い状態だった」と語った。

バフェット氏はすでに投資事実を公開したポスコだけでなく、起亜(キア)車、現代(ヒョンデ)製鉄(旧INIスチール)、信栄(シンヨン)証券などにも投資したことがあると明らかにした。

しかしバフェット氏は「個人投資ポートフォリオの大部分が韓国企業だった時もあったが、株価が大きく上がり、今は1銘柄を除いてすべて合理的な価格で処分した」と付け加えた。 今年3月1日にバークシャーハザウェイが株主に送った年次投資書簡では、ポスコ株4%を含む20余の韓国企業に投資していると記述されていた。

バフェット氏は「ポスコ株を取得した当時、株価は15万ウォン、ウォン・ドル為替レートは1ドル=1150ウォンだった」とし、「相場差益はもちろん、為替差益と配当で多くの収益が出た」と明らかにした。 25日のポスコの株価は65万1000ウォンを記録、取得時の4倍を超える水準だが、まだバフェット氏は株式(350万株)を1株も売らずに保有している、と伝えた。

バフェット氏は韓国などアジア地域で投資対象企業を物色していると説明した。 バフェット氏は▽市場規模が一定基準以上になる企業(バークシャーハザウェイの投資規模が大きいため小さい企業への投資では満足できる投資収益率を得られないという理由のため)▽事業内容をはっきりと理解できる企業▽永続的な競争力を備えた企業▽有能で正直な人が経営する企業▽合理的な事業をしている企業--を探している、と伝えた。

バフェット氏は「韓国経済は今後10年間、堅実に成長の勢いを維持すると考えている」とし「相対的に低い株価収益比率(PER)と経済成長の勢い、誠実な5000万人の国民などを考慮すると、韓国市場は魅力的」と強調した。

一方、中国株式市場については判断を留保した。 バフェット氏は「中国株式市場についてはあまり把握できない」と述べたうえで、「経済が10%前後で高速成長しているため、株式市場がどんどん上がっているが、過熱様相を見せているようだ」と述べた。

サブプライム問題については「どの市場でも否定的な消息は常にあり、過去100年間にも経済的問題は常時あった」とし「米国の購買力弱化で消費が影響を受け、市場が急落する可能性もあるが、バークシャーハザウェイはむしろこれをチャンスと見なして低評価された企業に投資する」と明らかにした。

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