三菱東京UFJ銀行は11日、女性行員を積極的に登用するため、支店長や部長、課長など女性の役職者数を役職者全体の10%に引き上げる数値目標を設けたことを明らかにした。
現在は6%で、時期は示さず、できる限り早期の達成を目指す。部・店長、次長・課長など職位別の個別目標も設けた。職位別に細かく数値目標を掲げ、女性の役職登用を進める試みは大手行で初めて。
目標は、女性の部・店長を昨年1月の5人から6倍の30人に、次長・課長も同様に59人増やして100人にすることなどが柱。これらを実現すると役職者全体の10%になる。すでに今年7月時点で女性の部・店長は17人、次長・課長は72人となっている。
さらに、将来の幹部候補を確保するため、女性総合職の新卒採用も拡大している。昨春まで新卒の総合職採用の1割程度だったが、今春は総合職567人中、女性は151人と25%を超えた。
同行幹部は「個人向け業務の充実を図るには、女性の発想やセンス、潜在力を最大限生かすことが不可欠になった」と話している。