純韓国産民間航空機、初の海外輸出へ


韓国独自の技術で開発した民間航空機が米国の空を飛ぶことになった。

産業資源部と韓国航空宇宙研究院は3日、純粋な国内技術で制作したパンディ(ホタル)号を先月31日、米国のプロキシ・エビエーション社に納品したと発表した。これは韓国で初めての民間航空機の海外輸出になる。

航空宇宙研究院が1997年から5年間で30億を投資して開発したパンディ号はこの日午後、忠清南道泰安郡安眠島の韓瑞大学校泰安飛行場で実施された公開飛行を通じ、一般に公開された。全長6.6メートル、全幅10.4メートルのパンディ号は、最大時速330キロで飛行できる。客室の幅は1.2メートル、高さは1.1メートル、巡航速度は時速300キロで、1回の給油で1850キロを飛ぶことができる。1機当たりの価格は29万ドル(約2億7500万ウォン、約3420万円相当)。関連法が整備されていないため、まだ韓国内で購入することはできない。

パンディ号の制作・販売を担当するシンヨン重工業は「来月ごろには、2年間で約60機を米国に供給する契約を結ぶ見通しだ」と述べた。

ところで、パンディ号の米国進出には多くの紆余曲折(うよきょくせつ)があった。2001年9月に試作機「パンディ1号」が初飛行に成功したが、海外のバイヤーらは「疑問半分、驚き半分」程度の反応を見せた。開発チームは2004年1月、米国の著名な探検操縦士グース・マウラウド氏を通じて南極征服飛行に挑戦した。

米フロリダ州のセバスチャン市から出発し、南米大陸を通過した後、南極大陸を2往復する3万5000キロの飛行に成功、国際民間航空業界をあっと驚かせた。今年4月、米ワシントン付近で実施した公開競争飛行でも優秀な性能を立証した。

韓国航空宇宙研究院のアン・ソクミン博士(責任研究員)は「水平尾翼が胴体の前にある先尾翼機のパンディ号は低速でも安定した飛行が可能であり、自動車のようなハンドル操作方式なので操縦も楽で、性能に比べ価格も安い」とパンディ号の特長を説明した。

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