【朝興銀行買収本契約結ぶ】 (2003.7.16 民団新聞)
新韓金融持株会社は9日、6月19日の公的資金管理委員会の決議に基づき預金保険公社と、政府保有朝興銀行株式5億4357万144株に関する引受契約を締結した。
【国内2位の大型金融グループに】
預金保険公社保有朝興銀行持ち分引き受けによって、新韓金融持株会社は朝興銀行の一大株主になるとともに、総資産160兆ウォン規模となり国内2位の大型金融グループに浮上した(1位は国民銀行)。
崔永輝社長は「新韓金融グループは朝興銀行引受にともなう全国的な営業網の画期的増大を通じ、さらに多くの顧客にもっと効率的で競争力のある総合金融サービスを提供可能な基盤を持つようになった」と強調、「韓国の金融産業発展に実質的に寄与し、国際的な競争力を有する模範的な金融会社を作り、顧客に報いたい」と抱負を明らかにした。
崔社長は、本契約後の記者懇談会で「8月末に臨時株主総会を開き、朝興銀行の経営陣を選任する。新韓と朝興のコードをうまく合せて和合を誘導できる人を朝興銀行長にしたい。新韓と朝興が協力関係のもとで『ウィン・ウィン』できるようにリーダーシップを発揮可能な経営陣が必要だ」と表明した。
さらに「年内に朝興銀行のカード事業部門の分離作業に着手、来年中に新韓カードと統合させる計画だ。新韓持株のニューヨーク市場上場は予定どおり9月末までに可能だろう」と明らかにした。同時に「106年の歴史と優秀な人材を有する朝興銀行と活力と覇気の新韓銀行が共に長所を昇華させ未来を準備しなければならない」と強調した。
「今回の契約で在日同胞の影響力が弱化するのではないか」との質問に崔社長は「在日同胞の持分は22%であり、今回発行することにした転換優先株をすべて普通株に転換しても19%は維持される。最大株主として在日同胞集団の経営権は保証される」と説明した。
国内銀行先導した21年…顧客と共に成長、飛躍へ
新韓銀行は7日にソウルの本店大講堂で創立21周年記念式を持った。申相勲行長は記念辞で「大転換と跳躍を果たそうとする歴史的な現時点で徹底した自己省察と内部改革を通じて生まれ変わろう」と強調、「この21年間の新韓銀行の成長原動力であるチームワークと自信を土台に強い実験精神と挑戦精神をもう一度整えよう」と呼びかけた。
新韓銀行は、82年7月7日に国内で初めて純粋民間資本(在日同胞有志が中心)により資本金250億ウォン、役職員279人、店舗3か所で出発。短い歴史にもかかわらず進取的企業文化と構成員全体のビジョン共有、変化と改革の持続的推進、原則とルールに立脚した透明経営などを通し成長を持続してきた。
その結果、2002年12月末現在、総資産69兆7158億ウォン、自己資本2兆8605億ウォン、職員数4377人,店舗数349、総受信48兆8026億ウォン、当期純利益5959億ウォン、BIS比率10・92%で、規模と収益性、そして健全性に至るまで名実共に国内大型優良銀行として確固とした位置を占めている。
特にさる6月末、新韓金融持株会社が朝興銀行を引き受けることになり、(新韓銀行との)合併が行われる3年後には国内2位の大型銀行に変わり、国内最高の銀行へとさらに飛躍可能な基礎が整った。