<大阪韓商・創立50周年記念特集>50周年記念式典開く。(民団新聞)

在阪同胞経済振興を先導

「初の商工団体」に自負…商工発展に寄与

大阪韓国商工会議所(金福男会長)が在日同胞社会の商工団体として初めて創立50周年を迎えた。同胞最多居住地の大阪で半世紀にわたる活動を続け、同胞商工業発展と戦後経済復興に寄与するなど多大な役割を果たしてきた。また9つの分野別の部会で同胞経済の振興につとめてきた。

創立50周年を祝う式典は大阪市内のリーガロイヤルホテルで、同韓商会員ら350人が参加して開かれた。

50周年記念式典の準備委員長・崔中卿名誉顧問が、「同胞の最多住地の大阪で50年前に産声を上げた先駆者であった」と韓商の歩みを振り返りながら半世紀の発展を感慨深く振り返った。

金会長は、同韓商が「同胞社会で初めて組織された商工団体であり、その産声は力強くたくましいものであった」と評価しながら「在日商工人が今こそ、創立当時の原点に立ち返ろう」と会員が総結集して活動を展開しようと呼びかけた。50年の歴史を支えてきた同会の顧問、相談役や理事ら15人(別掲)に金会長から感謝牌が手渡された。

式典に引き続き、会員はじめ在阪各級組織からかけつけた600余人が参加して懇親パーティーが行われた。パーティーでは金蓮子ショーも開かれた。

大阪韓商の地元では特に、相次いで民族金融機関が破たんするなど、同胞経済は大きな負担をかぶった。在阪同胞経済の再生をより実践的に模索しようと昨年11月、4つの専門委員会を立ち上げ、活発な論議を繰り広げている。委員会は、創立50周年記念事業推進委員会(委員長・金福男会長)、同胞経済専門委員会(委員長・劉茂宣副会長)、組織運営専門委員会(委員長・朴在灌副会長)、文化事業専門委員会(委員長・髙仁觀副会長)で、それぞれの分野で論議を重ね、韓商の推進力として具体的な政策を提言している。

今後、各部会などが相互に協力しあい、在阪同胞企業の再生という目標に向けて進む。

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感謝牌授与者

顧問=金甲南、相談役=呉載福、具教成、金井浩、高英寛、金立浦、鄭鉉権、常任理事=慎東哲、金温吉、理事=金定吉、李純安、白孟徳、金健五郎、趙萬済、朴井吉(敬称略)

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民族金融機関支援へ
第50期定期総会…若手会員拡充にも力

創立50周年記念式典に先立って行われた第50期定期総会では、若手会員の拡充、民族金融機関支援などの事業計画を承認した。

同会は、昨年11月に設置された創立50周年記念事業推進同胞経済組織運営文化事業―の4つの専門委員会を設置して、在日同胞商工人の事業繁栄や各分野で活動している同胞商工人の結集に力を注いできた経過が報告された。

金会長は「創立当時の原点に立ち戻り、時代に即応した会づくりを目指す」と強調した。また、同胞経済の沈滞ムードを払拭するために近畿2府4県の韓商が共同事業として推進する「特定目的会社近畿韓商再生機構」が登記されたことも報告された。

事業計画としては、次世代商工人を中心とした会員拡充部会活動の充実民族金融機関支援在日同胞文化事業の支援インターネットを利用した各種情報提供―などを通じて、組織強化、財政確立、会員サービスなどを図っていくことが確認された。

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来賓祝辞(要旨)

兪炳宇駐大阪総領事

差別という試練を克服しながら同胞社会の牽引車の役割を果たしてきた。今日のように安定した社会的地位を築いたのは商工会の努力があったから。祖国の近代化にも大きく貢献した。

太田房江大阪府知事(代読)

日本でも有数の在日韓国人商工会議所として活動してきた努力に敬意を表する。韓日経済交流はより活発化している。韓日間の架け橋となってほしい。

金相廈大韓商工会議所名誉会長

本国が辛い時期にいつも率先して応援してくれた韓商の半世紀の活動に感謝する。

金宰淑民団中央本部団長

在日社会初の商工会で、50年の活動は在日同胞社会のみならず本国の経済発展に寄与した。民族金融機関の強化など難局を乗り越える中心的役割を担ってほしい。

金建治韓商連会長

グローバル化に伴う日本国内の活動に留まらず、世界に羽ばたく大阪韓商を目指し、成せばなるの精神で互いにまい進しよう。

金昌植民団大阪府本部団長

在阪同胞の経済発展の一翼を担っている大阪韓商の役割は重要。各団体と協力し、ますますの発展を願う。

田代和大阪商工会議所会頭(代読)

日韓の交流は新たな局面にきている。当会も日韓ビジネス交流の促進を目指しており、実現に向けて大阪韓商の役割に期待する。

(2003.7.2 民団新聞)

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