昨年6月から開講してきた第5期「東アジア経営塾(SEA@BIZ)」(共催:韓商近畿地協、関西韓人会、特別後援:本会議所)が、12月4日に修了した。
東アジア経営塾(SEA@BIZ)は、近畿圏内に居住するコリアン・日本人・中国人をはじめ、東アジアに出自を持つ若手商工人、起業志向者の育成と事業支援、東アジアにまたがるビジネスネットワーク構築を目的に、また『商即人~商売とは利益を残すことではなく、人を残すことである~』を理念に掲げ、2007年から開講してきた。
第5期は、委員長に李基吾京都韓商副会長、副委員長に高龍弘兵庫韓商理事、朴裕之大阪韓商理事、崔寶仁関西韓人会副会長、委員には西村順二甲南大学副学長・経営学部教授、高龍秀同経済学部教授、崔相鐵流通科学大学総合政策学部教授、金成男行政書士(兵庫韓商理事)に就いて頂き、各プログラムを推進した。
今期は「革新的経営者にみるリーダーシップの本質~困難な時期に求められるリーダーシップとは~」をメインテーマに設定し、受講対象者のカリキュラムを構成、それぞれのセミナーを実施し、全体で50名の塾生が学んだ。若手商工人や起業志向者、会社員、学生等を対象にしたビジネスセミナーでは、成功企業代表からの講演、各種セミナー、課題事例発表などの内容を提供し、リーダーに求められる資質や哲学、マーケティング的発想でビジネスを捉える視点、会社内で起こる問題点とその対処法などを受講者が学ぶ場となった。
事業承継者、第二創業を目指す方を対象にした事業承継セミナーでは、事業承継において成功している企業と失敗した企業の事例紹介や実際に事業承継した方の経験談等の講演、広報戦略・リスク管理などのセミナーを提供し、事業承継者自身が、自社を客観的に捉えて、今後の経営戦略を打ち立てていくことが求められることを深める機会となった。
12月4日の修了式には、徐百山駐大阪中国総領事館領事、全炳錫KOTRA大阪館長等の来賓と委員・塾生含めて全体で60名が参加した。本会議所からも朴忠弘会長、宋玉植兵庫韓商会長、朴義淳京都韓商会長等が参加した。修了式では、李基吾委員長の主催挨拶、韓商近畿地協を代表して朴義淳京都会長からの共催挨拶の後、洪性翊㈱徳山物産会長からの講演があり、創業以来からこだわってきた経営理念や同社が窮地に立たされ、それを乗り越えてきた時のエピソードなどが述べられ参加者は熱心に聴講した。講演の後、第5期の経過報告と、ビジネスセミナーに7割以上出席した塾生20名に修了証が贈られた。
その後のメンバーシップパーティーでは、宋玉植兵庫会長の乾杯の音頭の後、歓談に入り、名刺交換や塾生・委員からの今期の感想など、和気藹々とした雰囲気の中、参加者の親睦と交流を深めた。