(写真:現代自動車の新型セダン’VI’)
トヨタ自動車の豊田章男社長は16日、自動車専門紙オートモーティブ・ニュースのインタビューで、「現代・起亜自動車がすごいスピードで成長している。新たに発表された車種のデザインもかっこいい」と述べた上で、ライバルメーカーの躍進について、「(トヨタが)現在のような成功を続けられるかどうか自問する必要がある」と危機感をあらわにした。
豊田社長はまた、「カムリはライバルのフォード、ゼネラルモーターズ(GM)、現代自動車による挑戦に直面している」と述べた。主力モデルのカムリのライバル企業として、現代自を名指しし、現代自のデザインにまで言及した発言は異例だ。
豊田社長の発言は、米国市場でカムリと競合モデルとの販売台数差が徐々に縮小していることに対する危機感を表明したものだ。4月の販売実績を見ると、カムリは2万8000台で、ホンダ・アコード(2万9000台)とともに首位圏内だったが、現代自ソナタ(YF、1万9000台)との差は縮まっている。
豊田社長は、トヨタが5年間ゼロ金利という破格の自動車ローンによる販促策を講じている米国市場の状況について、「今年2月の最悪の販売実績から脱却するのが目的だった。インセンティブ(販売補助金)を徐々に縮小していく」と述べた。
豊田社長はこのほか、同社が米国市場で展開している小型車ブランド「サイオン」を育成していく方針を示した。20-30代がターゲットで小型車中心のサイオンの販売を強化し、中型セダン市場でカムリを追い上げる現代自に反撃する構えとみられる。
出所:朝鮮日報