黄海を横切り仁川自由経済区域内の松島国際都市と永宗島の仁川国際空港を結ぶ「仁川大橋」が4 年4 ヶ月にわたる工期を経て10 月16 日、荘厳な姿を現して開通した。
松島国際都市と永宗島の仁川国際空港を結ぶ「海上の高速道路」、往復6 車線の仁川大橋は全長21.38km(海上区間12.34km 含む)。国内では、釜山にある東西高街路(第2 高速道路、約10km)、廣安大橋(釜山、約7.5km)、西海大橋(京畿道−忠清南道、7.3km)を抜いて韓国最長、世界でも7 番目の橋となる。
2005 年7 月から民間投資事業として進められた仁川大橋の建設工事は、サムスン物産、大宇建設、GS 建設、韓進重工業、錦湖建設など国内建設大手7 社が区間別で工事に参入し、総額2 兆4566 億ウォン(約1909 億円)の事業費が投じられた。仁川大橋は震度7 の地震や秒速72km の強風にも耐えらる構造で、さらに大型船舶が通過できるように設計されている。
これまで仁川空港から松島国際都市まで約1 時間要したが、仁川大橋の開通で約20 分ほどとなった。また首都圏南部から仁川国際空港へのアクセスも大幅に改善される見通しで、さらに年間4800 億ウォンの物流費の節減効果が見込まれている。
10 月16 日開かれた開通式では、李明博大統領、鄭鍾煥国土海洋部長官はじめ国内主要関係者と地域住民ら1000 人余りが参加した。また仁川大橋の開通を記念し、翌17 日はウォーキング大会、18 日には自転車パレードが行われ、開通を祝った。19 日から一般車両の通行がはじまった。
仁川大橋開通直後の10 月27 日から29 日にかけて開催された第8 回世界韓商大会は松島国際都市で開催、在日参加者はじめ多くの大会参加者が仁川大橋を通行し、その黄海を横切り大海原に続く海上ハイウェーの開通を喜んだ。
写真:仁川市役所 提供