1991年以来、韓国メーカーの雇用は、年平均で1万1000人ずつ減少しており、そのペースは日本や台湾より早いとの調査結果を、韓国銀行が16日に発表した。
韓銀は「世界化と技術発展がメーカーの雇用に及ぼす影響」と題された報告書を発表した。それによると1991年から2007年にかけて、韓国メーカーの工場での雇用は年平均で1万4000人ずつ減少したという。
工場の自動化を管理する非生産職の雇用は増加しているが、そのペースは年平均でわずか3000人にとどまっており、メーカー全体としては差し引き1万1000人減少していることになる。
これは中国などから低価格の商品が流入し、非熟練労働者の雇用が失われたからだと韓銀は分析している。韓国メーカーの雇用減少率はライバルの日本や台湾と比べてもペースが早い。91年から06年にかけて日本メーカーは6.3%、台湾メーカーは3.3%、それぞれ減少している一方で、韓国は9.6%も減少した。韓銀のチェ・ヨチョル次長は「日本は海外に進出していたメーカーが最近になって再び国内に戻りつつあり、また台湾は電気関係の中小企業がしっかりしているが、韓国は依然としてメーカーが海外進出を続けている」と述べた。