米国国債はもう魅力的ではない

国民年金「米国国債はもう買わない」

「米国政府が発行する国債はもはや魅力的でない」--。

韓国の国民年金が、米国国債をこれ以上購入しない、と宣言した。 国民年金基金運用本部の関係者は「米国国債に過度に偏った海外債券投資対象をもう少し多様化する必要がある」とし「格付けが似た米国社債やヨーロッパ政府債を買う案を検討している」と述べた。

表面的には資産構成を多様化することだが、内心では米国の金融市場不安が深刻だという判断を下したとみられる。

これまで米国国債は世界で最も安全な資産に選ばれてきた。 各国政府や年金基金は安全資産の確保のために米国国債を大量に買ってきた。 運用資産220億ウォンで、世界年金基金のうち5位の国民年金も、海外債券直接投資の約90%(14兆ウォン)を米国国債で保有している。

しかしサブプライム問題が生じてからは事情が変わった。 昨年6月に年5%に達した米国国債2年物の収益率は、最近、年1.7%に急落したのだ。 債券は金利が下がれば価格は上昇するが、米国国債があまりにも上がり過ぎて購入が負担になったのだ。

国民年金は、今後もこうした状況は改善されにくい、とみている。 国民年金の関係者は「米連邦準備理事会(FRB)の攻撃的な利下げが効果を出し始める来年上半期までは国際金融市場の混乱が続くだろう」と予想した。

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