産業資源部技術標準院は5日、流通各社や税関に対し、動物デザインの電気製品の輸入と販売を禁止することを要請し、関連団体を通じて取り締まりに乗り出すことを明らかにした。子どもが玩具と誤認して、事故の原因になるとの問題が指摘されたことを受けた措置だ。
韓国の産業資源部は2006年12月、電気製品の外観について、子どもが玩具として取り扱う可能性がある形状や装飾を禁止すると規定しており、国際的基準に基づき、動物デザインの電気製品などには安全認証を行わない方針を取ってきた。
しかし、技術標準院が今年、インターネットとディスカウントストアを対象に実態調査を行った結果、加湿器、茶わん蒸し器、トースターなど20種類余りの電気製品で動物のデザインが使われた商品が1万ー3万ウォン(約1100-3400円)で販売されていることが分かった。これら商品の大半は安全認証を取得していないにもかかわらず、認証を得たかのような違法表示を行っていた。
動物デザインの電気製品は機能上は危険ではないが、子どもが玩具と誤認して遊ぶとやけどや感電の危険があるとして、世界的に販売が禁止されている。
このため、技術標準院は動物デザインの電気製品を販売する流通各社に対し、販売禁止を要請した。また、関税庁と税関にも輸入禁止を求めた。韓国電気製品安全協会はこうした製品を販売する業者に対する調査、告発を行う。
電気用品安全管理法によると、安全認証を取得したと虚偽表示した場合、3年以下の懲役または3000万ウォン(約340万円)以下の罰金が科される。