韓国のサムスン電子が今年の第3四半期に意外な実績を出した。これまで財界の内外で取り沙汰された「サムスン電子危機論」を払いのける規模だ。
サムスン電子は第3四半期売上高16兆6800億ウォン(2兆1350億円)に営業利益2兆700億ウォンの実績を出したと12日、発表した。売上高は第2四半期より14%増加し、営業利益は第2四半期(9100億ウォン)の2倍を超えた。純利益も2兆1900億ウォンに達し、昨年第4四半期以後初めて2兆ウォン台を記録した。主力製品である半導体が不振から脱し、通信とLCD部門が期待以上の実績をおさめた結果だ。
上半期までひと桁にとどまった半導体の営業マージンは、18%水準に改善した。半導体部門営業利益は、第2四半期(3300億ウォン)の3倍近い9200億ウォンに増えた。情報通信部門も初めて分期売上高5兆ウォンを超えた。第3四半期まで端末機販売台数は、すでに昨年年間販売台数より100万台多い。LCD部門の営業利益も、第2四半期の2倍以上(6700億ウォン)だった。
サムスン電子はピーク期の第4四半期にも良い実績を上げるものと見ている。
チュ・ウシク副社長(IRチーム長)は、「これからはD-RAMが会社の不安材料ではない」とし「今年の上半期、新技術を適用するために一時困難があったが、第3四半期にこうした問題がすべて解決されたので、第4四半期にも原価低減効果が続くだろう」と言及した。