韓国市場に3000万ウォン台の輸入車が続々登場

韓国自動車市場に、3000万ウォン台の輸入車が相次いで出てきている。 ホンダを筆頭に輸入車企業が販売している3000万ウォン台の車は‘輸入車=高価’という認識を崩壊させた。 低価格のおかげで消費者層が30歳代に広がり、輸入車の販売台数が急増している。 8月には輸入車企業が‘魔の壁’と見ていたシェア5%(5.02%)を突破した。

ホンダが韓国市場で成功したことを受け、日産・三菱も相次いで韓国進出を宣言した。 ターゲット市場はやはり‘3000万ウォン台’。 国産中型車(1000万ウォン台後半-2000万ウォン台)に比べてやや高いが、国産中型車から買い換える消費者をターゲットにしている。

◆ホンダが開いた3000万ウォン台市場=これまでの輸入車市場は5000万-7000万ウォン台の高級車が主流だった。 03年にはベンツ・BMW・レクサスの3つのプレミアムブランドが全体輸入車の60%を占めていた。

しかし03年に日本大衆車のホンダが進出し、地殻変動が起こり始めた。 3000万ウォン台のモデルを前面に出しながら急成長し、昨年には輸入車ブランド1位に浮上した。 CR-Vは今年、月平均300台ずつ売れている。 ホンダ側は「CR-Vの販売が好調で、供給が追いつかない」と明らかにした。

フォルクスワーゲンやクライスラーなど3000万ウォン台のモデルを前面に出したブランドは先月300台以上を販売し、販売台数順位で4・5位を記録した。 フォルクスワーゲンは先月、ゴルフTDIとジェッタTDIの価格を3000万ウォン台前半に引き下げた。

こうした流れは若い顧客層を輸入車市場に引き込んでいる。 輸入車購買者うち30歳代の比率は昨年初めに40歳代を上回り、今年に入って30.7%まで高まった。 今年30歳代の消費者に最も売れた輸入車ブランドはホンダ、フォルクスワーゲン、BMW、プジョーの順。 国産車と比較して価格競争力があるモデルを出している企業だ。

◆三菱・日産・アウディも進出=来年は3000万ウォン台の輸入車競争がさらに激しくなる。 三菱と日産がそれぞれ来年上半期・下半期の韓国進出を宣言しているからだ。

韓国日産は来年10月、日産の3モデル(ローグ・ムラーノ・アルティマ)を韓国市場に投入すると9日、公式発表した。 この行事で日産本社のコリン・ドッジ上席副社長は「われわれの競争相手はホンダとフォルクスワーゲン、クライスラーだ」と宣言した。 韓国日産の孫昌奎(ソン・チャンギュ)専務は「これまで輸入車は社会的地位を誇示する手段だったが、実用性を考慮した需要層が増えている」とし「3000万ウォン台の輸入車の割合は2-3年以内に50%まで上がるだろう」と語った。

三菱は来年6月から韓国市場での販売に入る。 SUV(スポーツタイプ多目的車)「パジェロ」と中型セダン「ランサー」「ギャラン」を投入する計画だ。 韓国販売を担当する大宇(デウ)自動車販売側は「ギャラン」と「パジェロ」は3000万ウォン前後、「ランサー」は2000万ウォン台と予想している。

いわゆる‘ラグジュアリーブランド’もこの市場に関心を向け始めた。 先月のフランクフルトモーターショーでアウディのルパート・シュタートラー会長は来年下半期から中小型ハッチバックA3を韓国市場で販売すると明らかにした。 A3の販売価格は3000万ウォン台後半になる見込みだ。 BMWもドイツ現地で2万8750ユーロで販売されている1シリーズの投入を検討している。

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