民営化後、海外業務に意欲・政投銀新総裁会見

日本政策投資銀行は2008年10月の民営化に伴って、海外向けの投資業務や協調融資を始める。

1日に就任した室伏稔総裁は同日の記者会見で、「政投銀は国内ビジネスがほとんどだったが、民営化後は(顧客の海外進出に関連した投融資が)期待できる」と述べた。

全国の商工会議所や地方銀行と連携し、地域再生事業も強化する方針。政府出資が残る期間中の事業拡大は、民間金融機関との住み分けが課題となりそうだ。

政投銀はこれまで同じ政府系金融機関の国際協力銀行と役割を分担してきたが、08年10月の民営化を機に活動分野を広げる構えだ。現在は日本国内だけで手がけているプロジェクトファイナンスや協調融資、未公開株式への投資などを海外でも展開する方針。将来の海外展開を視野に、米国での採用活動も始めた。

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