三菱重工業、石炭液化設備開発

三菱重工業は英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、米エクソンモービルの石油大手2社それぞれと、石炭からガソリンなどを生産する石炭液化設備を共同開発する。2010年以降の実用化をめざす。

歴史的な原油高を背景に埋蔵量の豊富な石炭を利用する同設備の導入が中国、米国などで今後始まる見通し。神戸製鋼所と双日もインドネシアに実証プラントを建設することを決めており、「脱石油」をにらんだ企業の開発競争が加速する。

石炭からガソリンや石油化学原料をつくる石炭液化技術は原油が1バレル40ドル以下の水準では価格競争力がなく実用化は進まなかったが、ここへきて原油価格が70ドル台に上昇。

米国やアジアに豊富な埋蔵量がある石炭の活用を拡大、エネルギーの中東依存を緩和できる技術として中国や米国などで導入機運が高まっている。20年までの設備需要は10兆円規模になるとの見方もある。

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