新日鉄、4年連続増配へ・神戸製鋼も中間増配

新日本製鉄は2008年3月期の配当を前期より1円増やし、年11円とする公算が大きい。4期連続の増配となる。製品構成の高級鋼シフトにより市況に左右されにくい収益体質を構築。今後も安定的に利益を上げられるとみているためだ。鉄鋼大手では神戸製鋼所も中間期の配当を増やす見通し。買収防衛の観点から個人株主の継続保有を促す狙いもある。

新日鉄は長期的な収益低迷で04年3月期まで6年間、年1.5円配だった。汎用品依存の引き下げと高付加価値品の強化に取り組み、現在では自動車向けなどの高級鋼が、鋼板生産量の約半分を占めるとみられる。近く見通しを示す9月中間期業績は、連結経常利益が従来予想を100億円ほど上回り、前年同期比4%増の2800億円程度となりそう。通期でも四期連続で最高益になる。

求人・就職