サムスン電子グループ各社、海外で大々的構造改革

サムスングループが世界各地に散らばっている電子系列社の生産設備と研究開発センターの構造改革作業を始めた。サムスン電子は今年の3月に、ベトナムプロジェクションTV(ブラウン管・LCD などの映像を増幅させて透写する方式で大型画面を具現したTV)の生産ライン稼動を中止したと明らかにした。

4月にインドネシア、5月にタイ、6月にハンガリーのプロジェクションTV生産ラインを整理した。プロジェクションTVに対する需要が急激に減少しており、世界に散らばっている生産ラインの一部を整理するしかなかったという説明だ。 会社側は“韓国内生産ラインも来年頃稼動を中断する計画”と付け加えた。

現在サムスン電子はメキシコ工場で、プロジェクションTVを毎月約 4万台生産している。しかし長期的にはプロジェクションTV事業を縮小させるしかない状況。去年プロジェクションTVを70万台生産したサムスン電子は、今年も70万台を生産する計画。しかし来年生産目標は40万台に過ぎない。全世界のプロジェクションTV 需要が、去年 399万台から今年244万台にまで落ちる見込みで、 2010年には104万台と予測している。

またサムスンSDIは、7月末中国とメキシコのブラウン管生産ラインを1個ずつ閉鎖したと明らかにした。月30万台を生産してきた中国天津工場と月19万台を生産してきたメキシコ工場の生産ライン。ブラウン管TVの需要が毎年減っているからだ。

全世界ブラウン管TV需要は、去年1億3,000万台から今年1億700万台に、2010年には7000万台に減る見込み。もちろんサムスンSDIは“生産施設に対する減価償却が既に終わったため、競合他社より価格競争力がある”とし“需要がある限り、続けてブラウン管を作る”という立場だ。

また2005年に110億ウォン、2006年に532億ウォンの営業損失を記録したサムスンコーニングは、ドイツのチェルニチ工場をあきらめる事にした。会社は“現地の従業員評議会(労社協議会)と生産中断に対する手続きなどを論議中”と言った。

グループ関係者は“需要を考慮した上で、海外生産ラインを減らす一方、需要が大きく増加すると予想される地域には、有望分野の研究開発センターと新しい生産基地を設立する”と明らかにした。

これと関連し、サムスン電子はポーランドワルシャワに携帯電話研究開発センターを設立し、今後成長可能性の高い東ヨーロッパ無線通信研究開発を強化すると明らかにした。同時に、中国とインドのR&センターの人力と施設を大きく拡充する計画だ。

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