仁川(インチョン)松島(ソンド)に151階建ての超高層ツインビル「仁川タワー」が年末着工される。 2012年までに建設される仁川タワーは、アラブ首長国連邦(UAE)の「バズ・ドバイ」(160階以上、08年完工予定)に次ぐ世界2位の高層ビルになる見込みだ。
仁川経済自由区域庁は今月中に外観・基本構造・耐震・風動・エレベーターなど分野別に世界的な専門エンジニアリング会社を選定し、10月までに基本設計を終えた後、年末に着工に入ると、明らかにした。
イ・スンジュ仁川タワープロジェクトマネジャーは「仁川タワーは着工とともに実施設計に入り、工事と設計を並行するファーストトラック方式を採択したため、超高層ビルの工期を大きく短縮するモデル事業になるだろう」と語った。
このビルは特定造形物をモデルにするのではなく、単純な外観で空にそびえるイメージを形状化し、経済自由区域の繁栄を象徴する。 事業施行者は米ポートマンホールディングス(40%)とサムスン物産(30%)、現代建設(30%)で構成されたポートマンコンソーシアムで、サムスン物産と現代建設が施工を担当する。 現在バズ・ドバイの施工を担当しているサムスン物産の超高層ビル建築チームも仁川タワー建設に合流する予定だ。
延べ建築面積16万坪の仁川タワーの事業費は30億ドル。 151階建てのツインビルにはホテル・ショッピングセンター・ホテル式マンションのほか、業務・娯楽施設などが入る。
経済自由区域の松島国際都市6・8工区6万坪余の敷地に建設される仁川タワーは、背後に仁川国際空港・仁川港などを置く「韓国のランドマーク」として昨年初めから推進されてきた。
安相洙(アン・サンス)仁川市長は、「世界の各経済特区が超高層ビルを前面に出して投資誘致競争に乗り出している」とし「仁川タワーが仁川経済自由区域の外資誘致に大きな力になるだろう」と期待を表した。
実際、現在施工中のバズ・ドバイは他国のビルとの‘高さ競争’を意識しながら最終階数を明らかにしていない。 また、てっぺんは高さをさらに増やすことができる尖塔型に設計されている。
仁川タワーが完工すれば、全長13キロにのぼる仁川大橋(09年完工)とともに首都圏の新しい名物になる見通しだ。