日産、国内新型車に安全技術相次ぎ搭載


日産自動車は、交通事故の被害を減らす新技術を新型車などに相次ぎ搭載する。歩行者と衝突すると瞬時に持ち上がってクッションの機能を果たすボンネットや、前の車と近づきすぎると自動的にブレーキがかかる仕組みを導入。

日産車がかかわる死亡・重傷者を、先進国で2015年までに20年前に比べ半減させる目標だ。

今秋発売の新型車「スカイラインクーペ」に標準搭載するのは「ポップアップエンジンフード」。バンパーに内蔵したセンサーが歩行者との衝突を感知すると、0.03秒でエンジンフード(ボンネット)のフロントガラス側が約9センチ持ち上がり、車に乗り上げた人の頭部への衝撃を和らげる。車の外観を変えずに安全性を高められ、車高が低いスポーツカーを中心に搭載を進める。

車間距離を感知して自動的にアクセルペダルを押し戻す「ディスタンス・コントロール・アシスト」は、今冬からセダン「フーガ」に搭載する。車両前部のレーダーセンサーが前方の車との距離・速度を計測。ぶつかりそうな場合は、自動ブレーキで車を止める。

織り方を工夫した柔らかい素材のシートベルトも導入する。今月発売したSUV(スポーツ用多目的車)「エクストレイル」から採用。摩擦が少ないため簡単に引き出せ、圧迫感も従来より2割少ないという。

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