経営統合を視野に資本提携交渉を進めている三越と伊勢丹は16日、来春に統合することで大筋合意した。来週にも両社が臨時取締役会を開き、正式決定する。
持ち株会社を設立し、両社が新会社の傘下に入る。少子高齢化で消費の先行きが不透明な中で、百貨店再編が加速し、売上高1兆円規模の四グループがしのぎを削る時代に入る。
両社の2006年度の連結売上高を合算すると約1兆5800億円となり、高島屋や、9月に大丸と松坂屋ホールディングスが設立予定のJ・フロントリテイリングを上回り、百貨店業界で首位となる。
持ち株会社の会長には武藤信一・伊勢丹社長が就任し、石塚邦雄・三越社長は社長に就く見通し。