世界最大航空機製作社であるボーイングが8日(現地時間) 既存航空機に比べ、燃費を20% 以上改善した次世代旅客機「787ドリームライナー」を初公開した。
ボーイング社はこの日、アメリカワシントン州の本社で、全世界のVIPとプレスなど1万7000人余りが参加した787公開行事を開き、次世代旅客機市場を主導して行くと宣言した。
ボーイングはこの新型機に既存アルミ素材から新しい複合素材を50% 使うことで、自動車よりも燃費が優れると明らかにした。
ボーイング側は “乗客 1人当り一定距離を移動する時に消耗する燃料を比べる場合、787機種はスポーツユーティリティー車(SUV)より少ない燃料を消耗する”と説明した。
この日公開された787機は、210~250人(以下787-8機基準)が搭乗できる中型機である。運行可能距離は、歴代旅客機の中で一番長い15,200㎞に達する。この787機を10機注文した大韓航空は2009年から受け取り、順次投入する計画だ。
一方、日本航空の西松遥社長は、米シアトルで会見し、新中型機787の購入に伴う資金調達について、国際協力銀行から融資を受ける方針を明らかにした。
787をまず35機購入する計画で、08年3月期に4機を受け取る予定。西松社長は資金調達について、11年3月期を最終年度とする経営再建計画に「織り込み済み」と強調。国際協力銀からは国際線向けの旅客機を調達する際に購入価格の8割の融資を受け、残りを自己資金で賄う。
「新型機は人気があり、担保価値が高い」と指摘。収益力向上には老朽化した航空機の更新が急務とも述べ、状況に応じリースの活用も視野に入れるとしている。