韓国:北朝鮮支援の重油の輸送、来週に開始

韓国統一省スポークスマンは4日、北朝鮮核施設の停止・封印の見返りに韓国が支援する重油5万トンについて、「来週中に最初の輸送が始まるだろう」と述べ、その量は「5000~1万トンの間と承知している」と明らかにした。

この重油支援は今年2月の6カ国協議で合意された「初期段階の措置」の一部。

同合意では北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)の核施設の停止・封印
▽国際原子力機関(IAEA)要員の復帰
▽北朝鮮への重油5万トン支援--などを「60日以内」に実施または開始することになっていたが、厳密な前後関係は定められていなかった。

韓国と北朝鮮はIAEA実務代表団の訪朝が実現した6月末の南北協議で「2週間以内の早い時期」に韓国が最初の重油輸送船を送ることで合意した。

その後、ロイター通信が米当局者の話として「北朝鮮が原子炉停止前に少なくとも一部の重油を受け取りたいと韓国、IAEAに要求した」と報道。

米国務省のマコーマック報道官は3日の記者会見で、少量の重油の先渡しには「反対しない」と述べていた。

最初の重油提供の厳密な時期と量について、米韓の合意があるかどうかは不明だ。

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