LG 主力3社 実績改善 … `元気回復`

LGグループが自信感を取り戻した。
主力系列社の実績悪化で ‘流動性危機説’ まで出回った1年前とは180度変わった雰囲気だ。このような自信は LG電子、LGフィリップスLCD、LG化学など主力3社の実績が裏付けている。

LG電子とLG化学は、2分期の黒字幅がもっと拡がる見込みで、LGフィリップスLCDは昨年2分期以後1年ぶりに黒字転換が予想されている。

◆LG電子2分期の営業利益4000億ウォンにのぼる予想

グループの長男格であるLG電子の実績は、全ての事業本部が上昇勢を見せている。
その中でも一番目立つのは MC(携帯電話) 事業本部の華麗な復活だ。

チョコレートフォンの大ヒットで、昨年の3分期に黒字転換を成功した MC事業本部は、シャインフォン、プラダフォンなどの戦略製品を次々とヒットさせ、完全に正常軌道に入った雰囲気だ。

アメリカモトローラの不振の影響もあり、マーケットシェアも上昇し、2分期には 8%を越える営業利益を記録する見込みだ。

来る4分期には世界12の移動通信社に供給することになる 3Gフォンの販売量が300万台を越え、実績はより良くなると予想される。

実績悪化の主犯とみられた DD(ディスプレー) 事業本部の赤字幅も大きく減ると見込まれる。欧米 PDPパネル工場 A1ラインの稼動中断により、少なくとも 200億~900億ウォンまでの費用が削減できると分析されるからだ。

韓国のある証券アナリストは “家電事業においてもエアコン販売量が去年に比べて 2倍も増え、原資材の価格上昇分を相殺するのに十分である”とし “LG電子の2分期営業利益はグローバル基準で 3800億ウォンを超える”と予想した。

このような勢いなら、今年の目標額(営業利益 1兆2000億ウォン)の達成は無理なく果たせると見込まれる。

◆LGフィリップスLCD 1年ぶりに黒字転換予想

今年の1分期に行なわれた企業説明会で、LGフィリップスLCDの権 社長は “2分期中に損益分岐点(BEP)に到逹できる”と楽観的な発言をした。

関係者によると、発表予定の2分期の実績は権社長の予想を大きく上回り、全体の営業実績が黒字になるとの観測が出ている。

黒字転換は、昨年の2分期以後1年ぶりのことで、LCD パネルの価格上昇の影響が大きい。今年3月から上昇した IT用パネル価格は、3ケ間に10%程度上がった。
業界では、こうしたLCDパネルの好調は来年の中国北京オリンピック需要とかみ合って2010年まで続くと予想する。

LGフィリップスのLCD 関係者は “LG電子、フィリップスなどの取引先が完製品の LCD TVマーケティングを強化しているし、顧客中心経営活動によりその他の顧客社の忠誠度も高まり、安定的収益基盤が出来つつある”とした。

特に LGフィリップスLCDの黒字転換は、親会社であるLG電子の実績にも肯定的に反映され、グループ内の好循環構造が定着されると予測される。

◆LG化学も好況を維持

今年1分期の実績が、前年同期に比べて93.4%も急騰した営業利益(1269億ウォン)を記録した LG化学は、2分期の実績も1分期に負けないほどの数字が予想される。

年初、急騰したエチレンなどの原材料価格は安定化されている一方、ABS、PVCなどの製品価格は継続的に上がっているからだ。

業界関係者は “LG化学の実績に大きな影響を与えている石油化学事業の市況が思った以上に好調だ”とし、”石油化学危機説の原因であった中国や中東企業の大規模増設が当初の2008年から2010年以降に延びたことで、何年間は時間を稼いだこととなる”と説明した。

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