任天堂の株式時価総額が28日の終値でソニーを上回り、日本企業の上位ランキングの10位になった。
時価総額は発行済みの株式をすべて買い占めるために必要な金額で、いわば「会社の値段」。株高はゲーム機の「ニンテンドーDS」と「Wii」がともに世界中で好調を維持しているためで、プレイステーション3が伸び悩むソニーと明暗が分かれたかたちだ。
28日の終値は任天堂が前日比950円高の4万5050円で時価総額6兆3821億円、ソニーが同40円安の6220円で時価総額6兆2403億円だった。
任天堂は「トップ10入りには大きな責任を感じる。WiiとDSをさらに普及させることで責務に応えたい」としている。
同日開かれた任天堂の株主総会には昨年の230人を大きく上回る437人が出席。経営陣を評価する声が相次ぐ一方で、「株価が高く、株式分割を考えるべきでは」との指摘もあった。