川崎重工、中国で最大級造船所・低価格船、韓国に対抗

川崎重工業は2010年稼働を目指し、中国海運最大手、中国遠洋運輸集団(COSCO)と共同で大連市に中国の造船業で最大級となる造船所を建設する。

総投資額は約600億円で、ばら積み船などを建造する。

世界的な需要拡大で日本の造船業界は約30年ぶりに国内の生産能力を増強するが、川重は国内では液化天然ガス(LNG)船など付加価値の高い生産に特化。

低価格分野は製造コストが安い中国で生産する分業体制を構築し、世界シェアトップの韓国勢に対抗する。

川重は国内で約100万総トンの建造設備がある。

海外では1999年に設立したCOSCOとの合弁企業で65万総トンを生産している。

来年、この合弁会社の生産能力を2倍にするが、需要に応じきれないと判断。COSCOと新たな合弁会社を大連に設立し、造船所を新設する。

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