米マイクロソフトと韓国のLG電子は6日(米国時間)、双方が自社の特許技術を幅広く提供し合うことで合意し、クロスライセンス契約を締結したと発表した。
不毛な紛争を回避し、製品開発を円滑化するのが狙い。Linux(リナックス)の扱いについても定めており、マイクロソフトにとっては対リナックス戦略の意味合いもある。
両社は、お互いに特許料を支払い、多様な特許の利用を認め合う。マイクロソフトは各国のハイテク企業と、こうした契約を結んでおり、今年に入ってからも富士ゼロックス、韓国のサムスン電子などと契約を実現している。
マイクロソフトは「リナックスが自社特許を侵害している」と主張している。このため、富士ゼロックスやサムスン、LG電子との契約では、これらの企業がリナックス関連製品を発売しても、特許侵害で訴えないことでも合意した。
マイクロソフトは最近、リナックス陣営・支持企業の一部と友好関係を築き、結果的に陣営の切り崩し、分断を期待する戦略を進めており、そうした意図も込められているとみられる。