株式市場が過熱

〈株価指数、年内1700突破へ〉

株式市場が過熱し、総合株価指数(KOSPI)が初の1600に迫っている。この原因は、経済成長の著しいBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)や、「ネクストイレブン」(韓国、フィリピン、インドネシア、ベトナム、バングラデシュ、パキスタン、イラン、トルコ、エジプト、メキシコ、ナイジェリア)の新興国が国際的に注目を集め、これらの国々への投資が活性化しているためだ。
特に韓国市場は、潜在成長力が高く、株価に割安感があるため、外国人の投資が活発化している。今年に入って4カ月の間に外国人が買い入れた韓国株は3兆ウォンを突破した。さらに、政府の不動産規制によって、国内の投機マネーが証券市場に流れていることも、市場が過熱している一因だ。韓国の金利は年4%台にとどまっているが、株式投資の期待収益率は年9%台に達している。
証券業界は当初、第2四半期(4-6月)に調整局面に入るとみていたが、株価の上昇が衰えないことから、指数は年内に1700を突破すると予測している。
メリルリンチの李南雨リサーチセンター長は、「市場には株式に変わる投資先が見あたらず、この勢いがしばらく続くだろう」と分析する。
CJ投資証券趙益宰・リサーチセンター長も、「第2四半期に入り、企業の収益が徐々に回復傾向をみせ、下半期には内需景気が回復するという期待感がある」と指摘、景気の回復がさらに株式投資を後押しするとみている。

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