経済専門家65%「韓米FTA交渉に満足」

「自動車・繊維・商品貿易」は‘秀’、「医薬・知的財産権」は‘可’。韓米自由貿易交渉(FTA)に対する専門家らの評価だ。

韓国開発研究院(KDI)が教授・研究員・財界人・ファンドマネジャーら経済専門家255人を対象に実施した「韓米FTA関連意見調査」で、全体回答者の70%以上が自動車・繊維分野の結果に「満足」と答えた。 一方、医薬・知的財産権については「満足」の比率が20-30%に減り、農業・金融・貿易区制分野は50%前後だった。

総評でみると、韓米FTA全般に対し全体回答者の半分以上(63%)が「満足」とし、「普通」(29.2%)や「不満」(9.5%)に比べてはるかに多かった。 第4回交渉直後(06年11月)の調査では、「満足」という回答は11%にすぎなかった。

分野別に満足度の差が開いた。 5点を満点とする場合、商品貿易が4.1で最も高く、繊維(3.87)、自動車(3.78)が後に続いた。 貿易区制(3.5)、農業(3.48)、金融(3.46)、原産地(3.34)なども比較的満足度が高かった。 半面、投資・サービス(3.04)、医薬品(2.96)、知的財産権(2.95)などは満足度が低かった。

専門家らは韓米FTAのプラス効果として「競争圧力による産業構造改革の加速」(90.9%)を最も多く選んだ。 次いで「消費者厚生が増大」(83%)、「外国人投資の活性化」(61.7%)などの順となった。 「脆弱産業の崩壊」(57.7%)、「二極化が進む」(51.8%)などマイナス効果に対しても、半分以上が同意した。

交渉妥結後に重点を置くべき課題については、「被害産業および階層に対する正確な実態把握および対策の準備」(38.3%)という回答が多かった。

一方、‘FTAを優先的に推進すべき国’では「中国」を選んだ人(41.9%)が最も多く、「欧州連合(EU)」34.4%、「日本」(11.5%)、「インド」4%などの順となった。

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