ウォン高でも韓国の輸出が増加するワケ

薄利多売で輸出増加

ウォン高にもかかわらず、輸出が引き続き増加しているのは、「薄利多売」(少ない利益で多く売ること)式輸出のためという分析が出た。

金融研究院のイ・ユンソク研究員は7日、「輸出構造の変化とウォン高」と題する報告書で、「ウォン高でも韓国製品の輸出は引き続き好調であるが、これは輸出量によるところが大きく、いつまで続くか分からない」と指摘した。

ウォンは2004年から現在まで約24%上昇しているが、同じ期間の輸出は毎年2桁の伸びを記録した。しかしこれは、価格ダンピングと「薄利多売式輸出」に依存していたため、と報告書は分析した。

同氏は「価格競争力だけに依存する輸出構造は、企業の採算性を悪化させるリスクが高く、長期的にも企業に大きな負担をかける。輸出構造高度化に神経を使わなくてはならない」と主張した。

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