<北核実験>金融界、「ソウル火の海」波紋当時より大きな衝撃

北朝鮮の核実験実施発表で9日の株価は大幅に値下がりし、ウォン安につながった。 94年の北朝鮮の「ソウル火の海」発言、今年7月の「テポドン」ミサイル発射実験など、これまでの主な北朝鮮関連事態に比べ、この日の株価下落幅とウォン安の動きは大きかった。

コスダック指数はこの日、48.22p(8.21%)安の539.10pで取引を終えた。 コスダック市場では株価が大幅に落ちたことで、今年6度目のサイドカー(株式現物市場保護のためにプログラム売買を一時停止させる措置)が発動された。 KOSPI指数も寄り付きは10p上昇したが、核実験実施が発表されたことで値下がりに転じ、結局32.60p(2.40%)安の1319.40pで引けた。

この日、個人投資家は取引所市場で過去2番目に多い6018億ウォン(約700億円)分の株式を売り越した。 一方、外国人は4764億ウォンの買い越しとなり、株価の下落幅をやや縮小するのに寄与した。

この日の株価下落で取引所市場で16兆720億ウォン、コスダック市場で5兆4450億ウォンなど、国内株式市場の時価総額が21兆5170億ウォン減った。 このように株価が大幅に落ちたことで、証券会社には株式の売却やファンドの解約などを問い合わせる電話が殺到した。 しかし金融会社の預金引き出しやファンドの解約事態はほとんどなかった。

韓国ウォンはこの日、対米ドルで前日比14.8ウォン安の1ドル=963.9ウォンで取引を終えた。 国際金融市場のドル高の影響を受けウォン安ドル高方向で取引が始まったが、核実験実施が発表された後、急激にウォン安ドル高が進んだ。 北朝鮮の核実験にともなう不安感からドル買いが増えたと、外国為替市場関係者らは説明した。

シンガポール・香港などアジア株式市場も核実験の余波で値下がりを免れなかった。 日本株式市場(体育の日)と台湾株式市場(建国記念日)はこの日、休場だった。

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