ブルームバーグ通信が25日、日本円の実質価値が20数年ぶりに最低水準になったと報道した。ブルームバーグは日本銀行(BOJ)の資料を引用し「円の実質の取引価値を意味する“月間取引加重指数”が8月に102.6を記録、1985年10月の最低値(102.2)以来、最も低くなった」と伝えた。月間取引加重指数とは、主要貿易相手国の取引比重を反映した通貨の実質購買力を示す指標だ。
ブルームバーグは「日本人投資家が円を大量に売り、円の下落を助長している」と分析した。また、日本の景気回復のスピードが当初予想より遅れているうえ、成長を追求する安倍政権の発足により年内の金利上昇はないとの展望が出ていることも円安要因になっていると専門家は分析している。