日中韓の交流人口5年で500万人増へ、北海道で観光相会合を開く

日中韓の交流人口5年で500万人増へ、北海道で観光相会合
日中韓3カ国は2日、北海道阿寒湖畔のホテルで第1回観光担当相会合を開いた。歴史認識問題などで日中、日韓間の政治関係がぎくしゃくするなかで、観光分野で3カ国の「未来志向の協力の強化」に取り組むことで一致。3カ国の観光交流人口を今後5年間で500万人以上増やし、2010年に1700万人とすることなどを盛り込んだ北海道宣言を採択した。

会合には日本から北側一雄国土交通相らが出席した。会合後の記者会見で北側国交相は「政治的な課題があっても人的な交流は着実に拡大していく環境を整えることが大事だ」と強調した。

宣言は交流人口の増加に向けて、3国間の青少年・文化交流などを活発にすることに加え、出入国手続きの簡素化や航空路線網の拡充を進めることを明記した。世界各国から3カ国に観光客を誘致するため、3カ国共同の取り組みを進めることも盛り込んだ。

昨年は日韓間の竹島問題や、中国での反日デモなどを受けて観光客が激減した。今回の会議はこれらの悪影響を軽減するために日本側が両国に呼びかけたもので、来年は中国で開催する予定だ。

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