韓国は38位、日本は17位…国際競争力調査
毎年各国の国際競争力の順位を発表しているスイスの国際経営開発院(IMD)は10日、韓国の今年の競争力は61の国や地域のうち38位で、昨年(29位)より9ランク低下したと発表した。
韓国は今年、調査対象の国家のうちでもっとも大幅に順位を落とした。一方、中国とインドの国際競争力はそれぞれ19位と29位で、韓国を追い越した。
IMDがこの日発表した「世界の競争力報告書2006」によると、米国が昨年に引き続き競争力1位を占め、香港、シンガポール、アイスランド、デンマーク、オーストラリアなどがその後に続いた。
昨年に比べ、大きく順位を落とした国は韓国を始め、ニュージーランド(前年16位から今年は22位)、フランス(30位から35位)、タイ(27位から32位)などだった。一方、中国(31位から19位)は12ランクも上昇し、インド(39位から29位)やマレーシア(28位から23位)、日本(21位から17位)も競争力が向上していることがわかった。
韓国の競争力は29位(2002年)、37位(2003年)、35位(2004年)、29位(2005年)と上昇と下降を繰り返したが、今年はまた順位が落ちた。韓国の競争力はアジアの中でも香港・シンガポール・台湾(18位)・中国・日本・マレーシア・インド・タイ・中国浙江省(33位)を下回るとの評価だった。競争力1位の米国を100点としたときの韓国の点数は57.680点で、昨年(64.203)よりその点数に差が開いた。
競争力を評価する4部門のうち、韓国は特に政府部門での競争力が31位から47位に急落し、労働市場の柔軟性不足などの原因により企業経営の効率性(30位から45位)も大きく低下した。
IMDは韓国の問題点を「政府が社会統合の機能をまともに遂行できていない」という点とともに、企業経営を圧迫している国粋主義的な国家財政管理の問題、不安定な為替相場、外国人労働者の行き過ぎた雇用制限などを指摘した。