韓国LCCジンエアー 7月に仁川−長崎線就航


韓国の格安航空会社(LCC)、ジンエアーは今年下半期に仁川-長崎線を新規就航させるなど国際線を積極的に拡大していく。

馬元(マ・ウォン)新代表取締役は4日、ソウル市内で記者会見を開き「7月に長崎線を就航する予定。秋にはまた別の路線を就航する計画だ」と明らかにした。10月ごろに新規就航する路線の候補は仁川-仙台または中国・威海が有力だ。

ウォン高・円安で韓国を訪れる日本人観光客は減ったが、反対に日本を訪れる韓国人が増えたため路線を拡大する方針だ。馬代表取締役は「長崎はライバル社がどこも就航していない。仙台も近隣に観光地が多いため就航地として十分だと判断した」と述べた。

このほか夏までに東南アジアの1~2都市の路線を確定する予定だ。このため同社が今年新たに就航する国際線は全部で3~4路線になる見込みだ。

国際線の新路線に投入する航空機B737-800も今年6月と9月に1機ずつ導入する。現在9機の航空機を保有する同社は10号機を長崎線に、11号機を仙台線または威海線に投入する。

昨年の売上高が2450億ウォン(約207億円)、営業利益が145億ウォンと3年連続の黒字を達成した同社の今年の経営目標は、売上高3000億ウォンと営業利益150億ウォン。

既に国内のLCC5社が競合し、日本と東南アジアに基盤を置く海外LCCが今年も続々と韓国市場に進出するため、利益を上げていくのは厳しい状況だ。激しい競争の中、同社が優位に立つためには人的資源を強化する必要があると馬代表取締役は強調した。

航空業界内部の競争だけでなく北朝鮮リスクも経営の不安要素になるとみられる。馬代表取締役は「韓国発の需要に影響はないが、海外団体旅行客が韓国行きをキャンセルする動きが見られ懸念している」と話した。

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