韓国の大型スーパー、イーマートはウォン高・円安を受けて今月25日から6月30日まで、日本から輸入する93の加工食品について10~20%値下げする。同社が25日、明らかにした。
キッコーマンのしょうゆ(1.8リットル)を1万610ウォン(約905円)に、ごまドレッシング(300ミリリットル)を5960ウォンで販売するなど、23の商品を20%値下げし、昨年イーマートだけで13万個余り売れたコーンスープを含む70の商品を10%値下げする。
イーマートは「円のレートが昨年より10%以上安くなったため、円安分を消費者に還元することにした。円安がさらに進めば再度価格に反映させる予定だ」としている。
昨年、イーマートでの日本の加工食品売上高は50億ウォンで、毎年約20%ずつ増加している。
一方、イーマートは円安で打撃を受けているタイラギ貝漁の漁師と加工協力会社の要請を受け、タイラギ貝の販促イベントを開催する。
韓国で生産されるタイラギ貝はその7割が日本に輸出されている。円安の影響で生産・輸出業者の売り上げが15%ほど減少したほか、在庫が増えたため業者の購入量が減り産地では15~20%値段が下がっている。