韓日中共作の演劇「祝/言」 10月から各国巡回


韓国、日本、中国のアーティストが出演する演劇「祝/言(しゅうげん)」の巡回公演が10月から3カ国8都市で行われる。共催する国際交流基金と青森県立美術館が18日、ソウル市内で開かれた制作発表会で明らかにした。

演劇は3カ国の俳優や舞踊家、スタッフら約30人が参加する共同制作プロジェクトで、10月11日に青森で初演を迎える。2011年の東日本大震災で受けた痛みを共有し、北東アジア3カ国の未来を模索する目的で、同基金と美術館が1億円を投じて制作した。

脚本・演出を担当する同美術館舞台芸術総監督の長谷川孝治氏は演劇のタイトルついて、「祝言」の間に「/」があるのは祝うべきところに傷が入ったという意味を込めたと説明した。未曾有の震災を受け、3カ国それぞれが持つ痛みをどのように共に克服していくかについての苦悩を込めて制作したという。

舞台は東北地方の海辺の都市。日本人男性と韓国人留学生が結婚式を挙げる前日に震災が発生し、地震と津波で一瞬のうちに全てを失った悲劇を描く。相澤一成ら3カ国の俳優や伝統楽器奏者、舞踊家らが出演する。

韓国公演は大田(10月19~20日、大田文化芸術の殿堂)、ソウル(同25~27日、大学路芸術劇場)、全州(11月1~3日、韓国ソリ文化の殿堂)で行われる。

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