韓国銀行総裁が円安に警戒感 介入を示唆


韓国銀行(中央銀行)の金仲秀(キム・ジュンス)総裁が最近の急激なウォン高・円安に警戒感をあらわにし、「口先介入」に乗り出した。また、政策金利などの通貨政策について2月に発足する新政権の経済政策と歩調を合わせるとの考えを示した。

金総裁は14日、外信記者クラブでの会見で「円安が大幅に進み為替レートの変動幅が大きくなれば為替市場介入、外為健全性措置など積極的に対応していく」と明らかにした。

金総裁が直接円安に言及するのは異例。これまで為替レートについて「中央銀行総裁は為替レートについて言及しない」として発言を控えてきた。

だが円安が急激に進み、一部韓国輸出企業の株価が下落するなどの影響が出始めたため介入を示唆した。ウォン・円相場は11日に100円=1200ウォン台を割り込み、今のところ1100ウォン台で推移している。1200ウォンを割り込んだのは2010年5月以来、約2年半ぶりのこと。

金総裁は「資本市場は投機的な動機で動くため、こういう場合は政府が当然介入する。レートではなく、行き過ぎた変動幅への措置だ」と説明した。

政策金利などの通貨政策に対しては、「物価を考慮して(新政権の政策に)歩調を合わせる」と述べた。

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