日本女子ゴルフツアー「女王蜂」朴仁妃、日本列島を圧倒


日本の読売新聞は最近、フィールドの韓流ブームを伝えた。日本女子ゴルフ(JLPGA)ツアーで韓国選手たちの猛烈な活躍ぶりを伝える内容だった。その中心に「女王蜂」朴仁妃(パク・インビ、22=SKテレコム、写真)がいる。

朴仁妃は、今季JLPGAツアーの5大会に出場し、優勝1回、準優勝4回を飾った。25日、静岡県伊東市で終わったフジサンケイレディスクラシックを2位タイの成績で終えて帰国した朴仁妃の声は明るかった。「シーズン序盤は調子が上がらないスロースターターなので、特に期待してはいなかったんですね。日本でこのくらいできるとは本当に思わなかったですね」。

朴仁妃にとって日本は復活の地だ。中学校1年生のとき米国にゴルフ留学し、有望株として期待を集めた。08年にメジャー大会の全米女子オープンを最年少で優勝するまでは勢いに乗っていた。ところが腰に故障が起きた。6番アイアンで130ヤードにも届かないくらい痛みは激しかった。昨年は米女子ゴルフ(LPGA)ツアーの23大会に出場し、予選敗退を7度も喫した。08年には7位だった賞金ランキングが50位にまで下がった。

腰ディスクの診断を受けて、長期間にわたる治療とリハビリを終え、昨年下半期から体調を取り戻した。しかし、今度は不況の波に襲われた。LPGAツアーがスポンサー確保が難航し、大会数ががたっと減った。そこで韓国に近い日本に目をむけ、昨年12月のJLPGAツアー・クォリファイングスクールを2位で合格し、出場資格を獲得した。

朴仁妃は、JLPGAツアーのシーズン開幕戦であるダイキンオーキッドレディスを2位タイでスタートし、3大会連続で準優勝を重ねては、先週の西陣レディスクラシックで四度目にして優勝トロフィを手にした。3506万1333円(約4億1000万ウォン)で賞金ランキング首位に立ち、JLPGAツアーでは唯一60台の平均打数(69.87)をマークしている。

冬季練習のとき専門トレーナーの指導で弱点とされていた柔軟性や筋力を重点的に高めた。スイングのパワーをつけたことで、飛距離が15ヤード以上伸びる効果が出ているという。以前は6番アイアンで後略していた距離を、このごろは7、8番を握る。日本のコースは最終日のピンの位置が傾斜面に設置され気難しくはあるが、米国よりは全長とラフが短いため適応に無理はなかった。

JLPGAツアーで異邦人として感じる不利益もある。先月のPRGRレディスカップでは、1位でラウンドを終えて1番ホールのグリーンでアドレスに入ったあと、ボールが動いていたにも、パットをしたという理由でペナルティー2打を科せられるという納得のいなかい判定で優勝を逃す経験もした。

「悪いことはすぐ忘れる方です。実力で認めてもらわないとですね。最近は私を見る目も変わってきたように感じています」

韓国料理で元気をもらっている朴仁妃は、日本ツアーを回りながら電気炊事道具を持ってご飯やキムチ、タコの塩辛などを欠かさず摂取している。大衆交通が蜘蛛の巣のように整備されていて、大会場への移動は高いタクシーの代わりに電車やバスを利用している。どのゴルフ場でも温泉があり、お湯につかれるのも楽しみだ。

先にJLPGAツアーでプレーしている韓国人選手の先輩たちにも大きく助けられている。「李ジヒさんから、あなたは英語が話せるから英語だけで話していれば良いと言われました。その方が日本人たちに無視されないって」。

JLPGAツアーで恐ろしい勢いに乗ってはいるが、目指しているメインの舞台はLPGAツアーだ。LPGAツアーも4大会で20万7525ドルを稼ぎ、賞金ランキング7位につけている。

「日本ツアーを通じて自信をつけました。もうどこでもうまくやれます。見守ってください

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