市場調査会社のディスプレイサーチは25日、LG電子による1-3月期の液晶テレビ売上高が全世界で286万1000ドル(約2億5900万円)、シェアが13.2%に達したと発表した。ソニーの245万2000ドル(約2億2200万円)、シェア11.3%を初めて抜き、2位に浮上した。業界1位のサムスン電子は、LG電子などの躍進でシェアを落とした。
昨年10-12月期の液晶テレビ売上高は、LG電子が298万8000ドル(約2億7000万円)、ソニーが368万4000ドル(約3億3000万円)で、シェアはソニーが2位の14.1%、LG電子が3位の11.4%だった。LG電子はシェア逆転の原因について、「高価格帯の商品販売を増やしたことが奏功した」と説明した。
LG電子はブラウン管テレビを含むテレビ販売全体でもソニーとの差を広げた。LG電子の1-3月期のテレビ販売台数は904万3000台で、シェアは16.5%だった。これに対し、ソニーは371万4000台、シェア9.7%にとどまった。昨年10-12月期のシェアはLG電子が14.4%、ソニーが8.1%だったため、両社のシェアの差は6.3ポイントから9.7ポイントへと拡大した。
一方、業界1位のサムスン電子の液晶テレビ市場シェア(売上高ベース)は昨年10-12月期の23.8%から今年1-3月期は21.6%へと低下した。これはサムスン電子の強みだった高価格帯の市場でLG電子、シャープ、ソニーなどの競合企業がシェアを伸ばしたことが要因だ。