超高速インターネット市場でシェア1位を占めるKTが、移動通信2位のKTFとの合併を公式に宣言した。合併が実現される5月には、売上高は19兆ウォン以上、資産23兆ウォン以上という巨大通信企業が誕生することになる。
両社の合併は、SKテレコムとSKブロードバンド、さらにはLGデイコムとLGパワーコム合併の動きをも加速させ、通信市場に地殻変動を引き起こすとみられている。
KTは20日に取締役会を開き、子会社であるKTFとの合併を議決し、放送通信委員会に合併認可書を提出すると明らかにした。KTの思惑通り進めば、今年5月ごろには合併作業が終了する。
KTは「世界でも有線と無線の融合が広まっている。そのような中で世界的な競争力を確保するには、合併することが必要」と説明した。超高速インターネット・移動通信・IPTV(インターネット・マルチメディア放送)などを一まとめにした商品を開発すれば、割引幅をさらに大きくできるという。
KTの李錫采(イ・ソクチェ)社長は、「先発制人(周りの動きを先に見極めて物事を実現させる)という言葉があるように、素早く積極的な対応だけが世界的な競争に勝ち抜く道だ。合併によりIT(情報技術)分野で再び飛躍を実現したい」と豊富を語った。
放送通信委員会は、合併申請を受けてから90日以内に認可するかどうかを決めなければならない。KTとKTFの合併については、市場を独占するという見方に対し公正取引委員会の意見を聞く予定だ。
SKテレコムは合併に強く反発している。SKテレコムは超高速インターネット事業者のSKブロードバンドを子会社としている。SKテレコムは「KTとKTFの合併は、その規模にものをいわせて市場でのシェア拡大を狙ったものだ。こうなると消耗的なマーケティング競争が起こってしまう」と主張している。