FoodWeek2008開幕、日本企業も多数参加

国内外の企業429社が自社製品を紹介する食品総合展「FoodWeek2008」(主催・COEX、韓国調理機械工業協同組合など)が20日、COEX(ソウル江南区三成洞)で開幕した。日本からは新潟県、宮城県、北海道の企業23社と日本貿易振興機構(JETRO)が参加、日本食ブームにある韓国市場で「本場の日本の味」を売り込んだ。会期は23日まで。

今回で3回目となる同展示会は、主に韓国食品の販売や流通の促進を目的に開催しているもので、韓国のみならず世界各国・地域からバイヤーが集まる。一方、韓国市場への進出を視野に、日本企業も自慢の商品を手に参加、韓国の業者にアピールした。
韓国では日本風の居酒屋やラーメン店ブームなど日本食品への関心が高まっており、日本酒やラーメンスープの販売が拡大している。関税や円高、流通網の確保など課題も多いが、日本企業各社とも韓国市場の手応えを探るべく乗り込んだ形だ。
各日本企業ブースで展示している日本酒でみると、各種税金、マージンなどを含めると販売価格は3~4倍に膨れ上がる。そこで「高級感」や「本場感」を演出するためにラベルは日本語のままにしておくなど、ワインブームに続く「高級酒」としてのポジションに位置づけるべく、イメージ戦略に努めているという。

■粉末おかゆ離乳食が人気

変りどころとしては、おかゆの離乳食を扱う「まつや」(本社・新潟市)のブースが人気を集めていた。韓国ではキューピーなどが大型スーパーマーケットを中心に離乳食を販売しているが、粉末タイプのおかゆは珍しいという。日本で開催された「FOODEX2008」で、30もの韓国企業からオファーを受けて出展を決めたという松野陽一代表取締役社長は、「粉末状にしたおかゆにお湯を加えるだけで乳幼児に与えられる手軽さや、値段が手ごろな点が海外でも受けている」と話す。同社の「赤ちゃん用天然だし」は中国で販売好調ということもあり、韓国でのヒットも期待している。

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