中韓通貨スワップ拡大推進、最大300億米ドル

韓国銀行が、中国人民銀行と100億~300億米ドル(約9,900億~2兆9,700億円)規模の通貨スワップ協定を推進しているもようだ。人民元とウォンの交換ではなく、米ドルとの交換を検討。韓国の外貨準備高は先月、過去最大幅で減少しており、中国との協定締結が実現すれば外国からの支援金規模は計1,000億米ドルに達すると期待される。
政府関係者によると、韓国銀は中国との通貨スワップの限度額を、これまでの40億米ドルから大幅に拡大する案を推進中。先月には、中韓財務相会談で、これを拡大することで合意した。対象通貨は人民元ではなく、米ドルを検討しているという。
先月30日に韓国銀が米連邦準備制度理事会(FRB)と結んだ通貨スワップ協定規模が最大300米ドルである点を考慮すると、中国とは100億~300億米ドルとなる見通しだ。中国の外貨準備高は9月末現在で前月比214億米ドル増の1兆9,056億米ドルで、韓国の9倍に上る。

■10月の外貨準備高急減
韓国が中国と米ドルの通貨スワップ協定を締結した場合、韓国の対外信頼度が高まると期待される。韓国の外貨準備高が大幅に減少している中で、危機への対応能力を高めることができるためだ。
韓国銀によると、10月末現在の外貨準備高は2,122億5,000万米ドルで、前月から274億2,000万米ドル減と、過去最大の減少幅を記録した。
外貨準備高の増減額は、今年3月の18億8,000万米ドル増から4月には37億6,000万米ドル減少。以後、7カ月連続で減少している。
外貨準備高が急減した要因は、世界的な信用収縮による国内の金融市場の不安を緩和するため、為替当局が外貨流動性の供給規模を拡大したことにある。また、ユーロ安や英ポンド安などの影響で、これらの外貨の米ドル換算額が大きく減少したのも一因だ。
特に、10月に入って、市場の不安が高まるとともに外貨流動性が不足。政府はスワップ市場を通じて100億米ドル、輸出入銀行を通じて50億米ドルをそれぞれ供給した。韓国銀は2度にわたり、競争入札方式のスワップ取引を行って27億米ドルを投入。さらに、政府と韓国銀は追加で300億米ドルの外貨流動性の供給を決定し、先月下旬から実施している。
韓国は中国のほか、日本との通貨スワップ規模も現在の130億米ドルから拡大することを検討。日中との通貨スワップ規模を拡大した場合、外国から支援される規模は、米韓通貨スワップ協定の300億米ドル、国際通貨基金(IMF)のIMF支援プログラムの発動で220億米ドルなど、計1,000億米ドルに達する。
韓国銀は、年内は外貨準備高が2,000億米ドルを下回ることはないと見込んでいる。文化日報などが伝えた。

11/5日

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