韓国、上半期のエネルギー輸入額700億ドル超

韓国の今年上半期の石油、ガスなどエネルギー輸入額が702億ドルと集計され、2005年の年間輸入額を超えた。

12日、韓国関税庁によると、今年上半期のエネルギー輸入額は、昨年同期(433億ドル)比62%増の702億ドルだった。これは、05年の年間エネルギー輸入額である667億ドルを上回る規模だ。国際原油価格の高騰でエネルギー輸入額は06年に856億ドル、07年950億ドルと毎年増加している。

韓国政府は、国際原油価格が下半期にも平均1バレル=120ドルで推移すると予測している。このため、国際原油価格の上昇傾向が政府の予想どおりに動く場合、エネルギー輸入額は史上初めて年間1500億ドル規模まで急騰するだろうと懸念する声もある。

全体の輸入額(2198億ドル)でエネルギー輸入額が占める割合も、関税庁が電算で輸出入統計を取り始めた1995年以後最も高い31.9%だった。

原油は、上半期に5800万トンを輸入し、昨年同期比で1.1%減の輸入量だったが、原油の導入単価が65.7%上昇した101.1ドルと史上初めて100ドルを越えたことが響き、輸入額の大幅増加につながった。

電力、ガスなど代替需要の増加の影響で、石炭は14.3%増、ガスは16.9%増の輸入量となった。石炭とガスの輸入単価も昨年同期比56.5%、42.2%増加した。

エネルギー導入先が特定国家に集中していることから、輸入先の多角化も求められている。主要原油輸入国の割合はサウジアラビア(32.2%)、アラブ首長国連邦(19.7%)、クウェート(11.5%)などの順だった。石炭の輸入は豪州、中国、カナダの上位3国が79.23%、ガスはカタール、マレーシア、オマンの上位3国が57.4%を占めた。

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