韓国の経済成長率、6年連続で低迷

2003年から今年に至るまで、韓国の経済成長率はアジア主要国の中では6年連続で最下位のレベルにとどまる見込みとなった。国全体の成長率がこのように長期間にわたり不振から抜け出せないことから、韓国経済の潜在的な成長力そのものに大きな問題があるのではとの指摘も相次いでいる。

国際金融センターが23日に発表した内容によると、BNPパリバ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレー、ドイツ銀行、シティグループ、メリルリンチなど八つの主要外資系金融機関が5月末の時点で発表した報告書で言及された、韓国経済の今年の成長率見込みを平均した数値はわずか4.5%だったという。

これは1カ月前の同様の見込み値、4.6%よりも0.1%下がったことになり、アジア主要国の今年の平均成長率、5.7%をはるかに下回っている。

アジア主要国の今年の成長率見込み値は、中国が10.2%で最も高く、以下インドネシア5.9%、フィリピン5.6%、シンガポール5.4%、マレーシア5.4%、香港5.2%の順となった。

7%台の大幅な成長を大統領選挙の公約として掲げていた李明博(イ・ミョンバク)政権は、発足後は目標成長率を相次いで下方修正していたが、今回はついに4%台にまで引き下げた。企画財政部のペ・グクファン第2次官はこの日、「韓国政府は今年の経済成長率を4%台後半と見込んでいる」と発言した。

大手金融機関は来年の韓国の成長率も4.8%前後にとどまり、アジア主要国の中では最下位圏内から脱することができないと予測している。

また韓国がアジアの主要国で唯一、今年の経常収支が赤字を記録するだろうとの予想もでている。

今年1‐3月期の貿易収支を見ると、中国が414億ドル(約4兆4700億円)、マレーシアが83億ドル(約8960億円)、シンガポール62億ドル(約6700億円)、台湾33億ドル(約3560億円)など複数の国・地域が黒字を記録する一方で、韓国はおよそ60億ドル(約6480億円)の赤字を記録した。韓国は世界経済が好況を謳歌(おうか)していた2003年から07年にも内需や投資の不振などが原因で、世界経済全体の成長率である5%前後よりも低い、年平均4.4%の成長率にとどまり、アジア主要国では最下位圏だった。

外国人による直接投資も、インド、ベトナム、タイなどのアジア主要国は毎年50%から200%のペースで増加を続けているが、韓国は04年以降毎年減少を続けている。

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