韓米牛肉交渉妥結

米国が韓米自由貿易協定(FTA)批准の前提条件として掲げた、米国産牛肉の輸入再開のための両国間の交渉が18日、妥結された。

これを受けて早ければ来月中旬、「ロースカルビ」などを含めた米国産牛肉の韓国への輸出が再開され、6、7月頃には韓国の一般家庭の食卓に再び上るものと見られる。

韓国サイドの交渉首席代表のミン・ドンシク農林水産食品部・農業通商政策官は同日、政府の果川(クァチョン)庁舎で記者会見を開き、「米国産牛肉の輸入再開や開放幅の拡大のための韓米交渉で、両国の代表団が段階的な輸入拡大案に合意した」ことを明らかにした。

米国産牛肉は03年に米国でBSEにかかった牛が見つかり、全面的に輸入が禁止された後、06年に輸入が再開されたものの、昨年10月に再び米国産牛肉から背骨が見つかり、輸入検疫が全面中止となった。

ミン農業通商政策官は、「韓米両国が第1段階として、30ヶ月未満の米国産牛肉に対しては、カルビなどの骨を含めた牛肉の部位を輸入することに合意した」と述べた。

また、「第2段階として米国が国際獣疫事務局(OIE)が『強化された飼料措置』を履行すると公表すれば、30ヶ月以上の牛から生産された牛肉も輸入を許可することにした」と付け加えた。

「強化された飼料措置」とは、BSEの交差汚染を防止するためにBSEが疑われる牛の脳や背骨などで作った飼料を、鶏や豚の飼料としても使わないことを意味する。

ミン政策管は、「今回合意された輸入衛生条件は、20日間の立法予告を経て発効される予定だ」と述べ、「早ければ来月中旬以降、ロースカルビなどを含めた米国産牛肉の韓国への輸出のための船積みが可能となるだろう」と説明した。

農食品部は、米国のシステム整備期間や韓米間の輸送と流通機関などを考慮すれば、実際、国内消費者の食卓に上る時期は、早ければ6、7月になるものと見ている。

韓米両国は今後、米国で追加でBSEが発生すれば、米国は直ちに疫学調査を実施し、その結果を韓国政府に通知し協議する一方、もし結果がBSE危険統制局のレベルに反する状況なら、韓国は再び輸入を全面中止できるようにした。

また、昨年10月以降の検疫中止で、これまで検疫を待っている5300トンの米国産牛肉は新しい衛生条件の発効とともに、検疫を再開することを決めた。

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