大阪韓商(高英寛会長)では11 月5 日、権哲賢駐日特命全権大使を講師に招き「韓国・日本・在日2010 〜高まった韓国の地位の中での在日韓国商工人の役割と課題〜」をテーマにシェラトン都ホテル大阪で講演会を開催した。
同講演会には、呉榮煥駐大阪韓国総領事、鄭煥星同副総領事、金漢翊民団大阪本部団長、中川和雄大阪日韓親善協会長等の来賓並びに韓商メンバーなど全体で180 名が来場した。本会議所からも崔鐘太会長、金友三副会長(大阪名誉会長)、朴忠弘副会長など多数が参加した。
韓国延世大学政治外交学科並びに同大学院行政学科を卒業された権哲賢大使は、日本の筑波大学に留学経験もあり、また1996 年から3 期連続(第15・16・17 代)12 年間の国会議員在任中には国会教育委員会委員長、韓日議員連盟副会長等も歴任され、2008 年4 月から駐日特命全権大使として赴任された経歴を持つ。
当日の講演会で権哲賢大使は、(1)1950 年代以降の現在に至るまでの変化・変遷、(2)G 20(主要20 カ国・地域首脳会合)ソウル開催の意義、(3)21 世紀の日本経済の現況、(4)日本における韓国の地位変化、(5)駐日・在日韓国企業が進むべき方向、(6)新しい韓日関係を見通す100 年大計の重要性に関して個人体験や様々なエピソードも交えながら話された。また韓日併合100 年の今年は「過去の韓日関係100 年を終わらせ、新しい韓日関係100 年という大計を立てる重要な年であり、今後の100 年は“ 克日”(克服日本)の100年ではなく、対等且つ善意の競争と相互発展を築いていく“ 相生”(互いに生きる)の100 年にしなければならない」と述べるなど、参加者は熱心に拝聴するなど貴重な講演会となった。
【写真】権哲賢駐日大使講演「韓国・日本・在日2010」に大阪韓商メンバー諸団体から180名が参加した。