第9 回「世界韓商大会」が10 月19 日から21日の3 日間、韓国・大邱広域市の大邱EXCO で開催された。大会には世界43 カ国・地域から1100 人と国内参加者含めて3500 名が参加して盛大に開催された。日本からは全国の韓商メンバー約150 名が参加した。
2001 年から始まった世界韓商大会は、在外コリアン系商工団体（本会議所含む）が主催団体となり、在外同胞財団、当該市、毎日経済新聞、ｍｂｎが行事主管して開催している。今年の韓商大会のスローガンは「韓民族経済の中心、韓商ネットワーク！（The Heart of Korean Economy,Hansang!）」。大会長には米・レイニアグループの洪性殷会長、共同大会長には本会議所の崔鐘太会長のほか、韓ヨンウン国際韓人食品・酒類商総連合会会長、承銀鎬東南アジア韓商連合会会長、鄭周炫米州韓人商工人総連合会会長、チョ・ビョンテ世界海外韓人貿易協会曾経会長、李勲福中国韓国商会顧問、崔テフン中南米韓商連合会会長、ジャン・ソクウォン韓国I Ｔネットワーク会長が就任した。また外交通商部、文化体育観光部、農林水産食品部、全国経済人連合会、大韓商工会議所、韓国貿易協会、中小企業中央会など主要な政府・経済団体が後援支援した。19 日の開幕式及び歓迎晩餐会（大邱広域市長、慶北知事主催）は、韓商旗を先頭に大会長と共同大会長が入場後、オープニング公演により幕が開けた。開幕式には、金滉植国務総理、金範鎰大邱広域市市長、金寬容慶尚北道道知事、徐秉洙ハンナラ党最高議員、孫鶴圭民主党代表等の来賓をはじめ全体で1800 名が参加した。
権寧建在外同胞財団理事長は開幕宣言で「国内企業の関心と参加が毎年高まり、韓商大会が海外へ進出する大切な契機としても位置付けられている」と延べ「企業展示館と業種別セミナー、1対1 ビジネスミーティングなど多彩なプログラム等を通じて世界韓商大会を成功的な大会にしよう」と力強く宣言した。続いて洪性殷大会長が「以前の韓商大会は華商大会をベンチマーキングしてきたが、今は韓商と華商がお互いベンチマーキングしながら成長している」と述べ「今年の大会を通じてグローバル韓民族の経済圏をより一層強固にしよう」と述べた。続いて金滉植国務総理、金範鎰大邱市長、金寬容慶北知事から歓迎時が述べられた。
大会期間中は、「食品・外食」「先端産業」「繊維」「ビューティー」等の業種別ビジネスセミナー、１対１ビジネスミーティング（400 ヵ所企業のマッチング）、450 ヵ所の企業展示ブース等と充実したビジネスプログラムが活気溢れる雰囲気の中で開かれた。また韓国ファッション産業研究院主催の「韓米合同ファッションショー」も開催され好評を博した。さらに外交通商部、在外同胞財団主催の晩餐会も催され、参加者全体で親睦・交流を深めるとともに文化披露・歌謡ショーなどのイベントも楽しんだ。
今回の韓商大会では、2068 件・金額にして約2億5700 万ドル（約210 億円）のビジネス商談が交わされた。また韓商大会を誘致した大邱・慶北地域にも1716 億ウォン（約125 億円）の経済効果と1200 名規模の雇用を誘発するものとなった（大邱・慶北研究院発表）。
また大会期間中、兵庫韓商が大連韓国人商会と「姉妹結縁」「協力議定」、大邱・慶北中小企業庁貿易人会と「親善合意」を調印したほか、本会議所と姉妹関係にある米州韓人商工人総連合会と中国韓国商会が「業務協力」を調印するなど諒解覚書（ＭＯＵ）が27 件結ばれるなど昨年の7 件から大きく飛躍した。さらに次世代リーダーの育成の場として位置づけられている「ヤングリーダービジネスフォーラム（ＹＢＬＦ）」の参加者も昨年の50 名から今年は100名以上が参与し、フェイスブックやツイッターなどのサイバー空間等を利用して世界のヤングリーダーをリアルタイムで繋ぐ方法やヤングビジネスリーダーの役割、さらに主要大陸の進出方案等に関して活発な討論が行なわれた。韓商大会に先立ち「第17 回韓商大会運営委員会」「第18 回リーディングCEO フォーラム」が開催され、韓商大会細部事項確認、国内外経済団体の交流活性化策等に関して協議された。同会議にはリーディングＣＥＯでもある崔鐘太会長と運営委員の金光一東京韓商会長、黄鍾吉在日韓商常務理事が参加した。
韓商大会最終日の21 日には「韓商大邱・慶北宣言文」が発表され、（1）ソウルG20 首脳会議成功祈願、（2）韓商ネットワークの更なる発展、（3）次世代韓商の育成、（4）自由貿易協定（FTA）支持、（5）中小企業の海外販路開拓支援、（6）青年失業解消努力と母国投資参与、（7）在外同胞教育文化研修員の設立推進が宣言・採択された。来年の韓商大会（第10 回）は来年10 月に釜山BEXCO で開催される。

【写真】開幕式で韓商旗を掲げる洪性殷大会長と共同大会長